World Walker
ラインハルトの指先に光が灯る。

「我命ずる、猛り狂う眼前の敵に束縛の鎖を」

呪文を詠唱すると、呼応するように光は一本の帯となって宙を飛翔した!

即座に光の帯はダークエルフ達を雁字搦めにするが。

「冗談!」

りせはその戒めを軽い跳躍で回避し、そのまま脱兎の如く逃走する!

「コラ、待て!」

無論、ラインハルトの制止になど従う筈もない。







自由奔放雑多な天空宮市にも、それなりのルールや法がある。

逃げながら、りせはその法を破った事を少々反省するのだった。







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