World Walker
夢中で逃げ回っているうちに、すっかり道がわからなくなってしまった。

この分だと、りせが自力でMaidoll Factoryに辿り着くのは不可能に近い。

冬城町の山中でも似たような事があったが、りせはやや方向音痴属性も兼ね備えているようだ。

「あーあ…もう…どうすればいいのよ」

不貞腐れてトボトボと歩くりせ。

そんな彼女の瞳に。

「ん?」

大きな城のような建物が映った。

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