World Walker
「……」

ヘヴンはマジマジとりせを見る。

「君は…俺を避けないのか?」

「何で?」

キョトンとするりせ。

…生まれながらに特別視され、神聖視と同時に人間扱いされなかったへヴン。

聖痕で魔物を討伐する度に思っていた。

自分が滅ぼしている魔物と、どれだけ違うのかと。

普通の人間と同等に扱ってもらえない自分もまた、魔物と大差ないのではないかと。

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