World Walker
「メニューが気に入らないんじゃないわよ」

りせが不機嫌極まりない表情で言う。

そう、メニューに不満などない。

寧ろ今すぐにでもボイルドポークに齧り付きたい衝動に駆られる。

それでも、りせは衝動を抑えて来栖を睨む。

「何だってマー君の敵と一緒に朝ご飯食べなきゃいけないの。真っ平御免蒙るわ」

「…同感だな」

ヘヴンもりせの言葉に続く。

「化け物風情と食卓を囲むつもりはない…」

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