もうすぐ夏なので怪談話でもおひとつ
 窓のように開いていた網目のカーテン(?)のところに、誰かが居て覗きました。

 落差3M。

 入ってくるな、と恫喝し、わたしはそのまま寝ました。

 そしたら朝には、鼻血ぶしゃー。

 その時はまだこれが怪談話だと、当事者のわたしは認識していません。

 だから怖くなーい。(笑


 で、朝。

 ぎゃーぎゃーと騒ぐものの、犯人はいません。

 同室の子の、誰も、怪我も鼻血も噴いてなどいなかったんです。

 そうこうするうちに、キャンプファイアーへ。

 すると、誰かがまた騒ぎ出しました。

「おい! 悲鳴が聞こえた!!」

 先生方が慌てた様子でキャンプ地へ走って、様子を見に行きました。

 皆が聴こえたらしいんですが、わたしは聞き逃しました。


 ところで、このキャンプ場はかなり広くて、女子は常設のバンガローを使い、男子はテントを自分たちで設営しました。

 で、先生が巡回したそうですが、その先生がここへきて、思い出して語ってくれたんです。
< 14 / 34 >

この作品をシェア

pagetop