禁恋~純潔の聖女と騎士団長の歪な愛~



「男だらけでむさ苦しい所だけど、皆、アン殿の到着を心待ちにしてるよ」

そう言いながらにこやかにミシュラは城の奥にある詰所の扉を開いた。

途端にざわめきが起き中に居た兵士たちの視線が入口に集まる。

「明日から我が軍にて訓練を行うアン=ガーディナー殿のご到着だ。挨拶に伺って下さった。皆、立て」

中に向かってミシュラが大きな声でそう
告げると、注目していた兵たちが一斉に起立しアンに向かって敬礼をした。

「第一騎士団へようこそ!聖乙女殿!」

中でも身なりの整った男…第一騎士団の千人長の男がそう声を張り上げると、他の団員もそれに続いて復唱した。

「見習いの身分で恐縮です。こちらこそ、宜しくお願いします」

アンも片手を胸に添え頭を下げると、兵たちも揃って頭を下げた。



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