禁恋~純潔の聖女と騎士団長の歪な愛~
―――クソ、このままじゃマズイな。なんとか体勢を整えないと…
アンの連続で来る素早い攻撃をなんとか剣で受けながらミシュラは考える。
そして、一度大きく後ろへ飛び退き僅かに懐を開けて見せた。
アンの瞳が獲物を狙う猛禽類の眼になり躊躇なくその隙間に突っ込んでくる。
ミシュラは飛び退いた不安定な姿勢のまま左足を踏ん張らせると、右足で素早く弧を描いた。
勢いよく突っ込んできたアンの足が、見事にその罠に引っ掛かる。
「あっ!?」
足を払われ一瞬宙に浮いたアンの体を寸手の所で避けながら、ミシュラはその背中に体重を乗せ地面に押さえ付けた。