スイートペットライフ
***
地下の駐車場で大倉さんの車に乗り込む。
「今日は、おお――じゃなかった、オミ君が運転するんですね」
助手席のドアを開けてくれている大倉さんに聞く。
「そうそう、ミィとの大事な時間を真田なんかに邪魔されたくないからね」
ウィンクしながら答えが返ってきた。
私を助手席に乗せると、運転席に移動してサングラスをかけてシートベルトをした。
革張りのシートに、普段よりも幾分かカジュアルな服装の大倉さん。
水色のストライプのシャツにブラックジーンズ。足元はデッキシューズ。それだけなのになんて絵になるんだろう。久しぶりに?じっくり見てみるとやっぱりものすごくかっこよくてこれは反則じゃないの?って思ってしまう。
ぼーっと大倉さんを見つめていた私。
「もう、世話が焼けるな~」
と言いながら急に顔が近付いてきた。
いや、何?なんの世話?顔が近いんだけど。
自分の顔の温度だけが異常に高くなっているのがわかる。
顔が接近してきて思わず目をつむる。
“シュ、カチャ”
大倉さんの気配が遠のいた気がしたので、目を開ける。
シートベルトしてくれただけなんだ。
たかがこれだけのことなのに、何うろたえているんだろう……。
「ん?どうかした?」
サングラスのまま覗きこまれた。
「何でもないです!」
サングラス効果で私の赤い顔が見えませんように。そう思いながら視線を窓の外に移した。
「さぁ、出発するよー!」
そう言って、大倉さんはゆっくりと車を発進させた。
地下の駐車場で大倉さんの車に乗り込む。
「今日は、おお――じゃなかった、オミ君が運転するんですね」
助手席のドアを開けてくれている大倉さんに聞く。
「そうそう、ミィとの大事な時間を真田なんかに邪魔されたくないからね」
ウィンクしながら答えが返ってきた。
私を助手席に乗せると、運転席に移動してサングラスをかけてシートベルトをした。
革張りのシートに、普段よりも幾分かカジュアルな服装の大倉さん。
水色のストライプのシャツにブラックジーンズ。足元はデッキシューズ。それだけなのになんて絵になるんだろう。久しぶりに?じっくり見てみるとやっぱりものすごくかっこよくてこれは反則じゃないの?って思ってしまう。
ぼーっと大倉さんを見つめていた私。
「もう、世話が焼けるな~」
と言いながら急に顔が近付いてきた。
いや、何?なんの世話?顔が近いんだけど。
自分の顔の温度だけが異常に高くなっているのがわかる。
顔が接近してきて思わず目をつむる。
“シュ、カチャ”
大倉さんの気配が遠のいた気がしたので、目を開ける。
シートベルトしてくれただけなんだ。
たかがこれだけのことなのに、何うろたえているんだろう……。
「ん?どうかした?」
サングラスのまま覗きこまれた。
「何でもないです!」
サングラス効果で私の赤い顔が見えませんように。そう思いながら視線を窓の外に移した。
「さぁ、出発するよー!」
そう言って、大倉さんはゆっくりと車を発進させた。