スイートペットライフ
***

しばらく、見慣れた道を走っていたが高速道路に入った。

道はそんなに込んではいなかったが、目的地を教えてもらえないのでどのくらいの時間車に乗るのかさえ知らない。

「あの、そろそろどこに行くか教えてください」

隣で鼻歌交じりに運転している大倉さんに聞く。

「そんなに遠くじゃないよ。一時間くらいで着く。何?トイレ?」

「違います!」

やっぱり目的地は教えてもらえないのか。まぁいい。こういうのにも慣れた。

私は、高速道路の代わり映えしない景色を見ているうちに、ウトウトとしはじめた。
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