スイートペットライフ
***
お弁当を何とか平らげた私達二人は、『動物ふれあい広場』に来ていた。
柵の中には、羊やヤギ、ポニーなんかもいてそれぞれと触れあえるようになっている。
子供に混じって、足元にいたうさぎを抱っこする。
「もふもふ~」
ふわふわで思わず顔がゆるんでしまう。
「ミィ~こっち向いて~」
背後から大倉さんに声をかけられて振り向く。
“かしゃ”
「ぎゃ!」
いきなりスマホを向けられて、写真を撮られた。
「あぁ~このマヌケな顔のミィもかわいい~」
ニコニコしながらスマホの画面をみている。
「勝手に撮らないでください!それにマヌケな顔なら消して下さい!」
ウサギを抱っこしたまま、スマホを奪還しようと試みるけど、背の高い彼が手を伸ばしたら、私に届くはずなどなく……。
「これも大事な思い出だから大事にしないと」
優しい笑顔でそんな風に言われると、何も言えなくなってしまう私。思い出か……。
小さい頃友達のアルバムを見るのが嫌いだった。
それは、うらやましいという気持ち以外の何物でもなかった。
私にもアルバムというものが存在したけれど、母と私以外の人が写っていることはほとんどなく、枚数も少なかったのをふと思い出して少しセンチメンタルになる。
お弁当を何とか平らげた私達二人は、『動物ふれあい広場』に来ていた。
柵の中には、羊やヤギ、ポニーなんかもいてそれぞれと触れあえるようになっている。
子供に混じって、足元にいたうさぎを抱っこする。
「もふもふ~」
ふわふわで思わず顔がゆるんでしまう。
「ミィ~こっち向いて~」
背後から大倉さんに声をかけられて振り向く。
“かしゃ”
「ぎゃ!」
いきなりスマホを向けられて、写真を撮られた。
「あぁ~このマヌケな顔のミィもかわいい~」
ニコニコしながらスマホの画面をみている。
「勝手に撮らないでください!それにマヌケな顔なら消して下さい!」
ウサギを抱っこしたまま、スマホを奪還しようと試みるけど、背の高い彼が手を伸ばしたら、私に届くはずなどなく……。
「これも大事な思い出だから大事にしないと」
優しい笑顔でそんな風に言われると、何も言えなくなってしまう私。思い出か……。
小さい頃友達のアルバムを見るのが嫌いだった。
それは、うらやましいという気持ち以外の何物でもなかった。
私にもアルバムというものが存在したけれど、母と私以外の人が写っていることはほとんどなく、枚数も少なかったのをふと思い出して少しセンチメンタルになる。