スイートペットライフ
***
車に乗り込むと、大倉さんは「あのカップルにミィの素晴らしさ伝わったかな~?」とどうでもいい心配をしながら、車を緩やかに発進させた。
あなたの変態加減は伝わったと思いますよ……。
思わずシートに深く身を沈める。疲れた。変に疲れた。
来た道を帰るものだと思っていたら、反対方向に車が進んでいる。
「あの?まだどこか行くんですか?」
不思議に思って運転中の大倉さんに向かって聞く。
「そーだよ。今からがメインかな?」
「え?今から、もう15時半過ぎているのに?どこに行くんですか?」
「着いてからのお楽しみ」
聞くだけ無駄だった。
隣の大倉さんは口元が嬉しそうに笑っている。
目元はサングラスで見えないけどきっと目尻に皺よせて笑っているに違いない。
彼は私の前でほとんど笑顔だ。(さすがに美女に殴られた時には情けない顔をしていたけど)それがちゃんと気持ちが伴っているのかとふと疑問に思った。
そんな風に思いながら窓の外を見ると、緑の木々が夏の日差しを受けてきらきらと輝いていた。
車に乗り込むと、大倉さんは「あのカップルにミィの素晴らしさ伝わったかな~?」とどうでもいい心配をしながら、車を緩やかに発進させた。
あなたの変態加減は伝わったと思いますよ……。
思わずシートに深く身を沈める。疲れた。変に疲れた。
来た道を帰るものだと思っていたら、反対方向に車が進んでいる。
「あの?まだどこか行くんですか?」
不思議に思って運転中の大倉さんに向かって聞く。
「そーだよ。今からがメインかな?」
「え?今から、もう15時半過ぎているのに?どこに行くんですか?」
「着いてからのお楽しみ」
聞くだけ無駄だった。
隣の大倉さんは口元が嬉しそうに笑っている。
目元はサングラスで見えないけどきっと目尻に皺よせて笑っているに違いない。
彼は私の前でほとんど笑顔だ。(さすがに美女に殴られた時には情けない顔をしていたけど)それがちゃんと気持ちが伴っているのかとふと疑問に思った。
そんな風に思いながら窓の外を見ると、緑の木々が夏の日差しを受けてきらきらと輝いていた。