スイートペットライフ
車内を落ちつかない様子で眺めていた私を見て、大倉さんが声をかける。

「何か不都合なことでもありましたか?」

にっこりとほほ笑んで私に話しかけてくれる。

「いえ、素敵な車ですね」

「ありがとうございます!わかりますか?この車本当に可愛がってるんで
す。いつも僕の期待にちゃんと答えてくれるんですよ」

そう言って、運転をしながら嬉しそうにしている。

その嬉しそうな顔を見ると、なんとなく褒めたなどと言えない。

というか、営業車じゃないの?ここまで愛着があるってことは私有車?

何だろうさっきからいろんなことが引っかかる。そう思っていると

「もうすぐ着きますよ」

と言われて、やっと車外の景色を見渡した。

そこは、このあたりでも高級マンションが立ち並ぶ場所で、富裕層がこぞってここにマンションを所有していた。

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