最愛~あなただけが~
 ・・・ぐぅぅ。


 音を立てたのは、私のKYな腹の虫。

「腹、減ってんじゃん。」

「・・・そうみたいです。」

「ベッドで待ってて。」

 そう鷹野さんに言われて、言われた通りベッドで待つ私に、鷹野さんがお粥を運んできてくれた。



「俺のお粥は旨いぞー。」

「いただきます。」

 湯気を立てているお粥を、レンゲで一口すくって口に運ぶ。


(おいしいっ!)


「その顔は、衝撃を受けた顔だな?」

 鷹野さんは、ニヤリと笑った。

「はいっ。
 こんな美味しいお粥、初めて食べました!」

「だろ?」

「作り方、教えてくださいっ。」

「いいよ。」



< 237 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop