片想連鎖 ~伝えたい心~

私は、力一杯拳を握りしめてスッと立ち上がり、足元に脱ぎ散らかしてあった自分の服や下着をかき集めていく。


「着替えたら私、帰るから。泊めてくれて、アリガトウ。」


憎しみを込めて嫌味っぽく言ったのに、友達はそれが気付かないのか、気にしないのか、ただケタケタと笑うだけだった。

それがまた、私の中で不信感を増幅させた。


こんなん、全然友達なんかじゃないじゃん
まるで、オモチャみたいな扱いしてっ
バカにしないでよっっ!


…そんな、いいように扱われていた私が、


一番バカなのに…



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