誠につもる白雪かな
総「凛...」


沖田は凛を自室に連れて行き布団に寝かせていた。


山「失礼します。」


山南が桶と手ぬぐいを持って入ってきた。

山「お湯を持って来ました。拭くといい。それからお茶を置いておきます。手当は山崎くんがしてくれるそうです。後は沖田くん、任せました。」


そういうと静かに部屋を出て行った。


凛「総司...ごめんなさい...」


総「なにが?」


起き上がった凛の背中をゆっくり撫でていた。


凛「私が新選組にいることばれてしまいました...だけどみんなのことは話さないって決めてたから...それで...」


目に涙を溜めて見つめる凛を抱きしめた。


総「分かってるよ...もういい...よく頑張りました...泣きたい時は泣いて...」


凛はすがる様に声を上げて泣いた。








そして落ち着いたころ山崎が入ってきた。


丞「落ち着いた?」


凛「はい...すみませんでした」


丞「なんも悪いことないやろ?凛はよくやった!大手柄や!無理したんは良くないけどなぁ?」


人の良い笑みを浮かべながら凛の頭を撫でた。


丞「さ!手当しよか!」


山崎は手際よく凛の身体を拭き傷や痣の手当をして行った。



総「今日は僕が隣にいますから。ゆっくりやすんで?」


そう言って手を握り凛のそばに横になった。

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