誠につもる白雪かな
凛「はぁ。」


そろそろ屯所に戻ろうかと足を進めた時だった。



?「山村凛さんかな?」



後ろから声が聞こえ凛は刀に手を添えて振り返った。


凛「誰!」


?「落ち着きなさい。あぁ、まだ名乗って居なかったね。私は武市瑞山。」


凛「武市...半平太...」


武「私の本名を知っているとは...さすが監察と言ったところかな。」


凛は抜刀した。


武「まぁ、刀をしまって。何もことを荒立てるつもりは無いよ。」


凛「土佐勤王党のお尋ね者がのこのこ新撰組隊士の前に現れるなんて随分なんじゃないですか?」



武「おや、随分嫌われてしまってるようだね。」



穏やかに笑う武市。



凛「残念ながら刀をしまいたくても貴方の後ろにいる方が殺気を放っていますのでね。」



すると武市の後ろから大きな影が伸びた。


岡「俺に気づくとは...さすが新撰組一の刺客だな。」



凛「お褒めに預かり光栄です...」



凛は刀を構え直した。



武「こら、以蔵やめないか!女子に刀を向けるものじゃない。」



岡「なんだって⁉お前‼女か⁉」



心底驚いたように目を見開くと刀を下ろした。


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