誠につもる白雪かな
土「両者構え!」


幹部が見守るなか竹刀を手にした
総司と凛は睨み合っていた。


土「はじめっ!」



ほんの少しの沈黙のあと総司が口を開く


総「来ないんですか?では私からっ!」


竹刀のぶつかる音に皆が注目している。


総「守るだけじゃ勝てませんよっ!」


挑発する様に笑いながら攻撃をしかけるが凛は全く言葉を発さないままもう四半刻が経とうとしていた。


新「おいみろよあれ!」


平「総司のやつ出す気だな!」


彼は秘儀の三段突きの構えに入った。


総「遊びは....これで終いです!」


パンッ!パンッ!...カラン....


左「な....なんだいまの....」


平「見えなかったぜ...」



土「...........勝者....山村....」



凛「ありがとうございました!」



笑顔で手を差し出す凛をただ呆然と眺める総司。



それもそのはず。


三段突きは二度も交わされ三度目には
総司の竹刀が跳ね飛んだのだから。


振り返る間もなくピタリと総司の心臓の真裏に竹刀を当てられ動くこともできなかった。




土「山村凛。入隊認める」


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