誠につもる白雪かな
凛「きゃーーーーー!!!」


烝「どこ行ったんや!!女!!!待ち!!」



町人「なんだなんだ?」


町人「女子が新選組に追われとるで!」


町人「災難やな...」






―枡屋―


凛「すみません!!助けてください!!」


喜「どないしはりました!?」


凛は枡屋に走りこんだ。
喜右衛門は着乱れた女子が飛び込んできたことに驚いていた。


凛「新選組に追われていて...!!長州の方がこちらに行けと!!」


それを聞いた枡屋の顔色が変わった。


喜「御嬢さん...はよこちらへ...!!」


慌てたように凛の腕をつかむと
帳場の裏に隠した。



そこへ遅れた烝が入ってきた。


烝「新選組だ!!おい枡屋、今ここに女子が来なかったか?」


隊務になると関西弁を消す烝に影から凛は笑いそうになっていた。


凛「....(違和感の塊!!笑笑)」


喜「さぁ~?どないな女子でっしゃろ?うちはずっとここでお客さん方の名簿を確認しておりましたが誰も来てはおりません。お侍さん...商い中どす。用が済んだらはよその物騒なもんはしまって帰っておくれやす。」



烝「邪魔した。」



そういって烝は出ていった。
< 93 / 247 >

この作品をシェア

pagetop