サボり魔の私と吸血鬼のキミ!?

「あ、シュンくーん!」

タイミング悪く通りかかる夜月。


「く、来るな!来るんじゃないっ!皇!パーカー返せ!」
「やだ」


パーカーを返せと抗議するが、返してくれず。


「んだよ、哭ど……」


来てしまった。夜月のアホが。


「あれ、七海?」
「見るなっ!夜月!あっちに戻ってよ!」


その場にうずくまっていると


パサ……


上から何かを掛けられた。


「へ?」
「それ、被っとけよ。」



掛けられたのは夜月が着ていたらしいパーカーだった。

パーカーを掛けたと思われる夜月本人は顔をそむけたままでどこかに歩いていってしまった。

なんだろーなぁ。



「……!」



まさか。




(私の水着が見るに耐えなかったから!?)



「はぁ……。」



私がため息を吐いていた一方で、
皇は……


「なんだ、うまくいってんじゃんか」

と意味ありげに笑っていた。



side story1 end





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