かっこ仮。の世界。
魑魅魍魎って、意外と便利なんですね。


目が覚めたら、全部夢でした。



夢落ちかよっ!って突っ込みたくなるくらいファンタジーな夢は嫌いじゃない。


それはあくまでも夢で、現実の面倒なことからの一時的な逃避だとわかっているから残念だと感じるわけで。


目が覚めたときに、目の前に映る光景がどう考えても物理的に、いや、この場合は科学的に?もーどっちでもいーよ。とにかく理解不能だった場合、これが夢落ちだったら、今後ファンタジーな夢に喜んで、それが夢落ちでも残念だなどとは二度と思わない。


透理はもう一回布団…というよりなんか大きな布を頭から被った。


もう一回寝て起きたら、見慣れた自分の部屋の天井が映るはずなんだ。


間違っても、天井にふわふわと白くて長い尻尾の生き物が浮いてるわけがない。


ペットを飼った覚えなんてない。


ましてやそんな、空中にふわふわしちゃえるよーなファンタジーなペットを飼った覚えは、一ミクロンだってない。


そんな非常識なペットがいたら、今頃テレビで取材でもされて、がっぽりギャラもらって、うはうは言ってるわ。


夢の中なのに寝起きができるなんて、私って結構器用だったんだな、あっはっはっは。

< 8 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop