ずっとそばにいたのに.......
友哉がいなかったら、稜とこんな風に笑って過ごすのは、まだ無理だったかもしれない。

友哉にはお世話になりっばなしで、何だか悔しいくらい。

相変わらず生意気だけど、案外、役に立つじゃん。

今回ばかりは、感謝しなくちゃね。



でもさ..........

何か、みんな優し過ぎるよ。

友哉も、兄貴も..........稜も。

これじゃ、私が、一番ダメな子みたい。



もしかしたら、私はこうしてずっと、兄弟や稜に守られてきたのかもしれない。

優しいみんなに甘やかされて、支えられて、大人になって..........

やっとそれに気付けば、稜はもうすぐ、私のそばからいなくなってしまう。
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