ずっとそばにいたのに.......
稜のことがずっとずっと大好きで、どんな時も心の支えになっていた。

それを十分わかっていて、兄貴も友哉も、こんなに長い間、黙って見守っていてくれたなんて、ほんとに人が良過ぎる。



なのに、私は稜の気持ちを受け入れることなく、みんなの温かさに包まれた居心地のいい場所を離れ、愛する人と新しい生活を始めようとしている。

なぜなら、本気で航佑を愛してしまったから。

彼を一人にできないと思ったから。



もちろん悔いはないけど、稜がいなくなって、私が航佑と過ごす時間が長くなっていって...........

そんな風に環境が変わっても、私たち幼なじみは変わらずに、こうしてずっと仲良くやっていけるのかな?
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