ずっとそばにいたのに.......
その日は仕事を定時に終え、タイムカードを押して、すぐに電車に飛び乗った。

なぜなら、航佑の部屋に泊まる日だったから。



ウキウキしながら献立を考えていると、不思議と満員電車も辛く感じない。

アパートの近くにあるスーパーにも、だんだん通い慣れて来た。

好きな人のために御飯を作って待っているって、こんなに幸せなことなんだなって、毎回、しみじみと思う。



結婚している友達に言わせれば、こんなのまだまだ結婚の良い所しか見ていない「新婚ごっこ」の域らしい。

「ごっこ」でもこんなに楽しいんだから、航佑と毎日をこんな風に過ごせたらどんなに素敵だろうなんて、ついつい妄想してしまう。
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