【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「あっそ。俺にはそんなことどうでもいいしな。
……ところでお前顔真っ青だけど?」


あまりにも顔が真っ青だったから、顔を覗きこんだ。


「これが普通よ。もういいでしょ?さっさと行ってよ。」


この顔色が普通なわけねぇだろ。意地をはる雨宮美怜に、


「あぁ。お前だったからさっさとここ離れたいとこだけど。

…さすがに朝からこんなとこで具合悪そうにしゃがみこんでるやつ素通りするほど、冷めた人間じゃねーからな。

家何処だ?」


さすがに置いていくことはできないと思い家に送ることにし、場所をきいた。


「知らない。」


この女はいまだに意地をはっていた。
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