【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「は?知らねぇわけねーだろ?」


少しイライラした俺は声のトーンを落とし、睨んだ。


さすがにビビったのか素直に


「〇〇マンション」


と、雨宮美怜が住んでいるマンションの名前を言った。


「〇〇マンション……あそこか。……おい。乗れ。」


こいつの住んでるマンションって…


確か、ここら辺では結構有名なマンションじゃねーか。


どーせ、親の金かなんかか。


つーか、早く乗れよ。俺も暇じゃねぇんだよ。


「さっさと乗れよ。」


意味がわからないというような顔をした雨宮美怜に言った。
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