笑ってくれますように
やっぱり、大人数のカラオケは苦手かも。
だんだん人酔いしてきた私。
炭酸を飲みながら、誤魔化そうよするものの、気分は良くなりそうにない。
そんな時、とある人が視界の端に映った。
「うそぉ……なんで?」
視線の先にいるのは瀬越だ。
彼女がいるはずなのに、なんで??
舞花ちゃんの姿が目に浮かぶ。
舞花ちゃんが用事でもあったのかな?
恋人なのにクリスマスを一緒に過ごさないの……?
そんな疑問ばかりが頭に浮かんで。
じいっと瀬越を見つめてしまっていた。