笑ってくれますように
なんか、寂しいな……
普段、仲の良い友達とかで固まって賑やかになっているクラス。
別に、みちるがいないと一人ぼっちってわけでもないけれど。
なぜか異様に虚しさが込み上げてきた。
「私、ちょっと抜けるね……」
誰も聞いていないだろうけど、一応呟いて外に出る。
扉を閉めただけで、音が一気に聞こえなくなった。
「文明ってすごいな。」
今のタイミングで思うことじゃないんだけど……防音扉と防音壁に感動した。
苦笑しながらも、あてもなく歩いた。
流石に大型店だけあって、かなり広い。
あちこちに部屋があって、迷いそう。