ロング・ディスタンス
 翌朝、早起きをした栞は、早々に朝食と身支度を済ませ、旅館を出発した。
 彼女は太一のお迎えを待たずに、ぶらぶらと集落を歩きながら彼のアパートへ向かう。彼の住んでいる町を眺めて歩きたかった。携帯で経路を検索すれば、目的地へたどり着けるだろう。
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