ヘビロテ躁鬱女
「そういう訳だから。他の人には絶対言わないでね! 特に厨房……原口料理長は厳しい人みたいだから」


店長そこまで話しているんだ! 愛人にする気なんだろうか……?


「レジをまず覚えろって言われているから……もう行くね」


愛子は鍵を開け、レジで待つ店長の元へ急いだ。


私と話す口調は、甘えた喋りではなかった。ぶりっこのような猫撫で声はスッカリ消えていた。


私、やっぱりあの人の気持ちが良く分からないよ。


今まで見たことのないようなタイプだった。


レジか……。


店長の信頼する人しか置かない狭い空間。いちゃつくにはもってこいか――。
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