ヘビロテ躁鬱女
 ――あとちょっとで終わるのに……。


「なに? どうしたの?」


「みるみるぅがぁ~奥様たちの眼が怖いから、あとでレジを教えるっていうんですぅ。

人の眼なんて関係ないですよねぇ!? 私達、真剣に付き合ってるんだしぃ」


「えっ? ……みるみるって?」


「やだぁ~関田稔店長だからぁーみるみるですぅ」


血相かえて来たと思ったら、すぐに照れたりする。愛子の感情の激しさは少し疲れる。


誰かが見ているかも知れない場に出ると、口調も変わるようだ。


「止めてよ、その呼び方。誰が聞いているのか分からないよ……店長という立場もあるんだし――」
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