ヘビロテ躁鬱女
厨房に戻り、足を踏み入れると笑いが絶えずこぼれていた。


「よ、狂子。外は片付いたか? こっちもバッチリだよ。やっぱり愛子は仕事が出来る女だよ」


「もぉ~! そんなに褒めないで下さいよぉ~! 輝さんの教え方が上手なんですぅ」


――はっ? なにをいちゃついているのよ!


無性に心が乱される……。


やっぱり苦手。


この人間を見ていると熱い血が逆流し、カリカリしてしまう。


どこか根本的に許せないんだろうと思う。浮気や不倫、それを棚に上げる外面の良さを。


「狂子、なんだ? 話を聞いているのか? ……まぁいいや。俺、仕込みがあるからさ、後は宜しくな」


「え~もう行ちゃうんですかぁ? 愛子、寂しいなぁ」
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