ヘビロテ躁鬱女
 愛子は割烹着の裾を掴み、左右に振って甘えている。


――馬鹿じゃない。一生やっていれば?


「愛子、困るよ。俺も仕事あるんだからさ。狂子宜しく」


逃げるように厨房へと一段上がった。


「えーだってぇ、狂子さん、怖いんですものぉ~愛子、ちゃんと仕事バッチリなのにぃ」


――殺したろか!? 


「狂子、どうしたの?」


衣舞は心配そうに厨房に現れた。後ろから和歌子も顔を出す。


厨房とドリンクコーナーの境目にはタイムカード機が設置されていた。


「ああ~! 衣舞、和歌子、おはようございますぅ」
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