ヘビロテ躁鬱女
この場所に立つと、厨房の冷蔵庫が左手に並ぶのが見え、右の壁と挟まれた、せまい通路が煙草を吸う場所になっている。
一番端のレジ側に空気洗浄機が置いてあり、中国人やミャンマー人が、入れ替わり立ち替わり吸いに来ていた。そして勿論、そこには横溝も現れた。
「狂子、時給は上がったの? この店でお前が一番高いんだったよな」
煙草を吸いながら、少し距離があるその場所から話掛けてきた。
――暇つぶしには良いかも。
「面談はこれからだよ。横溝さんは上がった?」
「もう勤めて長いんだし、輝って言えよ。お前にはまだ追いついてないけれど、30円上がった」
「へぇー、良かったですね」
横溝は煙草を口に付けるたびに、目を細めていた。
――煙いんなら、吸わなきゃ良いのに。
一番端のレジ側に空気洗浄機が置いてあり、中国人やミャンマー人が、入れ替わり立ち替わり吸いに来ていた。そして勿論、そこには横溝も現れた。
「狂子、時給は上がったの? この店でお前が一番高いんだったよな」
煙草を吸いながら、少し距離があるその場所から話掛けてきた。
――暇つぶしには良いかも。
「面談はこれからだよ。横溝さんは上がった?」
「もう勤めて長いんだし、輝って言えよ。お前にはまだ追いついてないけれど、30円上がった」
「へぇー、良かったですね」
横溝は煙草を口に付けるたびに、目を細めていた。
――煙いんなら、吸わなきゃ良いのに。