ヘビロテ躁鬱女
 それでも歩みは止めず、駅へと向かう。


「なに?」


聞き返された言葉に、思い切って口を開いた。


「和歌子と付き合っているの?」


鉄平は真っ直ぐ前を向いたままだった。


「輝さんと付き合っているの?」


質問を質問で返され、私は黙ってしまった。


本当のことを言うべきなのか? 言わない方が……。


私が付き合いたかったのは鉄平なのに。
< 186 / 417 >

この作品をシェア

pagetop