ヘビロテ躁鬱女
 太ももにジンジンと痛みが走った。タイヤの銀色のレールが足を更に傷をつける。


傷口に冷たい風が吹きつけるが、生暖かい血の温度だけは感じた。


流れる生温い血、更に強くひりついた。


立ち上がるために自転車をどかそうと、膝を動かし、ハンドル再度握る。


「てめぇ、なにしてんの? 俺に恥かかせんな」


そういうと輝はタイヤを踏んづけ、立ち上がれないように自転車を押し付けた。


「……だ、誰か助けて」
< 265 / 417 >

この作品をシェア

pagetop