ヘビロテ躁鬱女
 落ち込んではいられない。鉄平の隣に座れるんだから、頑張らなきゃ……。


――友達の一線を越えてみせる。


そう胸に強く、言い聞かせたときだった。



「……ジッとして」


――うっ!!!!


見上げ正面を向くと、背後から突然両手が現れ、口元におしぼりを押し付けられた。


――誰!?
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