【完】結婚からはじまる恋《2》
長年、世話して来たじぃちゃんには一銭の財産分与も明記されていない。




「何をしている!?優也」



俺は茫然とその書面を見つめ、立ち尽くしていた。


気づいた頃にはじぃちゃんが戻ってきて険しい顔で俺を見つめていた。



「じぃちゃん・・・どうして…旦那様に長年仕えて世話して来たじぃちゃんには一銭の財産分与がないんだ??この麻生深幸って誰だよ!!」



「…彼女の祖母は若い時…この屋敷でメイドとして働いていたんだ…」



「メイド?彼女はその辞めたメイドの孫?そんな女に…何で…巨額の財産が与えられるんだ!!?おかしいだろ?じぃちゃん」




口を引き結び無言のじぃちゃんを詰った。


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