【完】結婚からはじまる恋《2》
「彼女を妹して認めてるなら少し寄り添っても…」




私にも異父妹がいる・・・


父親は違っても…私たちは仲が良かった。



互いに大人だし…恋華さんと帝さんだって寄り添えるはず。




「…ゴメン…それはできない…ほら、深幸ちゃん」



診察室の扉の上の電光掲示板に私の診察番号は表示される。



「…君の番だよ」



「あ、はい」



弾かれるように待合のソファから腰を上げた。




「俺はここで待ってる…」




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