【完】結婚からはじまる恋《2》
「お前は優也にマンションまで送ってもらえ…俺はモノレールで出勤する」



「でも・・・」



「優也が新しいスーツ持ってきたし…支度はできる。それに会社は次の駅だ」




「・・・」




頼は優也さんの持ってきたスーツをクローゼットのハンガーに引っかけた。




まぁ、恋華さんから預かった手紙を渡したいし、優也さんと二人の方がいいっか。



「わかったわ…気を付けて行ってね…頼」



「ああ。お前こそ…気を付けろ…晃に比べると優也の運転は割に荒っぽいから」




頼の口から久しぶりに晃さんの名前が出た。



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