【完】春紫苑






「ごめんー…」






私はポツリと呟き彼らから目を背け窓の景色へと視線を移した。





ガラッ






「おいお前ら席につけー」





ドアが開いたかと思うと、担任が教室に入ってきた。



もうそんな時間?と思って時計を見たけど8時20分。



着席まで10分もある。






「おい、まだ時間じゃねーよ」






私同様、不審に思ったのだろう。


将光が声をあげた。









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