【完】春紫苑
「テーブルの向こうに…あ、足が見えて…近寄って見たら……血の海に…母……さんがた、倒れてて……」
一瞬脳裏に浮かんだ映像があまりに残酷で慌てて消した。
「母さん…って、母さんって……俺。何度も…呼んだんだよ?な…のに、返事してくれなくて。と……りあえず、美琴に…電話して……気付いたら、病院に……いた」
震える将光も
そんな将光が呟く言葉も
しっかりと抱き締めて受け止めなきゃ、
消えちゃいそうで私は、怖くて仕方がなかった。