無力な僕らの世界と終わり




「B組の人ですよね?

ありがとうございます」



ベッドに横になりながら、再度お礼を言う美少女。

顔だけじゃなくて、性格もよさそうだな。



「あ、うん。B組だよ。

瑠樹亜と一緒の」



そうして、露骨なことを言う、平凡な地味子。



「……?」



意味わかんなくて、固まっちゃってるよ、美少女。
お腹痛い女の子に、優しくないかな、あたし。



「相田、瑠樹亜。

あなたと、付き合ってるって、ウワサの」



うわあ、我ながら、直球すぎるわ。

あたしってばこんなキャラだったっけ?



「ああ」


何か思い出したように。
クスッて。

鼻で笑われちゃったんですけど。



「瑠樹亜のこと、好きなんですか?」


「へっ?」


「いや、変な言い方するから」



慌てるあたしの様子を見ながら、いかにも楽しそうな美少女。

それがちょっと誇らしげに見えたりして、イラ……



「いや、別に、あたしは」


「やめておいた方がいいですよー、アイツは」


「へ?」


「瑠樹亜。アイツ、普通じゃないから」



ああ、はい。
普通じゃないのは知ってます。



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