止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー
ようやく、お店が落ち着いて休憩が出来る。
「加奈ちゃん!
お疲れ様!あとは、ご飯食べてからにしよう。」
そして、連れていかれたのは
さっきまでお客さんが居るテーブル。
純さん、朝の男性、可愛い男の子、女の子が座っている。
テーブルには、パスタとサラダが置いてある。
「加奈、お疲れ!」
「「お疲れ様です。」」
みんな、美形過ぎて…
私の顔は、引きつっている。
「まずは、カフェの事を教えなきゃね。
お店の名前は
ぷれがーれ・ふぇりちた。
イタリア語で、幸せを祈るって意味なの!
このカフェは、ランチのみ。
17時に、閉店。
まぁ、ケーキも販売してるから…残りもの次第では18時までやってるけど。
片付けや明日の仕込みをして、
19時には、ここを完全にみんな出る決まり。
定休日は、水曜日と日曜日。
加奈ちゃん、ここまでは
大丈夫かな?」
私は、頷く。
「あとは、スタッフの紹介だな。
大輔から順番に言っていけ。」
可愛い男の子は、渋い顔をしながら…私を見ながら
「俺は、千堂 大輔(センドウ ダイスケ)
大学に通いながら、バイトしてる。
ホールとキッチンフォローが、主のポジション。」
「次、私ね!!
私は、広瀬 遥(ヒロセ ハルカ)
シングルマザーやってます!!
基本、ホールに居るんで。
仲良くしてね!」
私に、手を差し出して来たので
握り返してみた。
嬉しかったようで、ニコニコしている。
「俺は、黒川 景吾(クロカワ ケイゴ)
基本的には、キッチンに居る。
分からない事があれば、
何でも聞いてくれよな!」
あっははは!と豪快に笑っている。
「ちなみに、景吾は
俺の幼なじみで親友なんだ!」
嬉しそうに話す純さん。
雰囲気も、ほわほわしている。
信頼しているのが、よくわかる!
黒川さんが、どんな人か
ちょっと分かった。