止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー
「まぁ…それで、子供出来ちゃって…
両親が、猛反対した。
里穂が、下ろしたく無いって言ったんだろうね。
大体、察しはつくわ。」
深いため息を、ついた。
「流石だな。大体あってる。」
麦茶を飲む音が、虚しく響き渡る。
「私は、良い性格じゃないから…
許せない。
確かに、気持ちは落ち着いてきたし…
過呼吸出てないし、大丈夫だと思う。」
「許せないのは、
まだ…俺の事が好きなのか?」
麦茶を吹き出した。
「そりゃ、アンタ達の結婚の事が知るまでは愛してた。
アンタに、会うた為にリハビリ頑張ってたもん。
知ってからも、ずっと好きだった。
だから、悔しかった。
アンタの隣に居るのは、私だったのにって。」
私は、アイツを見つめた。
アイツは、かなり動揺していた。
「まぁ、アンタは里穂に夢中だったしね。」
アイツは、泣いた。
「すまない。
本当に、すまなかった。」
思いっきり頭を下げた。
初めて見た彼の泣き顔だった。