ずっと好きだと言えなかった
「アンタが苦しまないように俺がちゃんと守る」



だから、と続ける。
言葉の先は安易に予想出来た。
口をへの字に結ぶ。
込み上げる想いの波に飲み込まれないように。



「片瀬が好きだ。ずっと、ずっと好きだった。片瀬だけを見てきた。だから、俺を好きになってほしい。」

「……、」

「いまはまだ俺のことを好きじゃなくていいから、俺と付き合って欲しい」



これほどまで誰かに想われたことがあっただろうか。
もどかしくて胸が疼く。
もう、冗談とか言ってられない。
千葉君が本気だと言うことが恋愛初心者にも分かる。
< 172 / 220 >

この作品をシェア

pagetop