ずっと好きだと言えなかった
「中学のときから、」

「え?」

「中学のときから、ずっと、好きだった」



彼が言う“ずっと”は大分前かららしい。


視線を感じたのも杞憂じゃない。
見ていたらしい、わたしを。
彼曰く“片瀬セナ”の事を妹に語ってるうちにあゆみちゃんは“せなちゃん”を覚えたらしい。
やはり“かみ”と言うのも卒業アルバムのこと。
あゆみちゃんがわたしを知っているのには千葉君が原因だった。


千葉君の話を聞くたびに驚かされる。
が、それと同時に納得。
欠けていたピースが合わさった様に靄が消えていく。



「……信じてほしい。俺の事」



…こんな話を聞いて信じられないわけがないよ。
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