くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
「時が経ち、瑠璃が20歳になった頃。
昔は女性の婚期が十代半ばまでじゃったから、それを逃した瑠璃に言い寄る男はおらなんだ。
もともと美しくもなく、自慢の歌声もなくした瑠璃に興味を持つ男はおらん。
家では父親が再婚したからその継母にいびられ、村人からは後ろ指を指されるつらい毎日を送っておった。
せめて歌えたら、それが慰めになろうものを、と再び瑠璃は竜宮のある島を訪れた。
そして、瑠璃の悲痛な願いに龍神が再び人の姿を取り現れた。
瑠璃の不幸な境遇に僅かばかり心を動かされた龍神は、自らの手で瑠璃を竜宮へ招いた。
そこで瑠璃は立派な装束を着せられ、盛装し竜宮の宴に招かれた。
そして今一度歌えたら歌声を返すと龍神に試され、瑠璃は自分の強い意志で自ら歌声を取り戻した。
そして、今までよりさらに美しい歌声を得たのだ。
その瞬間、龍神は瑠璃に恋をした。
外見ではなく内面の輝きに惹かれたのじゃ。
しかし、自分は龍神の身だから、瑠璃には合わぬとあきらめようとした。
しかし、瑠璃は待っていますと言い残し去っていった。
2人は再会を約したのじゃな。
しかし、山潮に戻った瑠璃に思いもよらぬ事態が待ち受けていた」
昔は女性の婚期が十代半ばまでじゃったから、それを逃した瑠璃に言い寄る男はおらなんだ。
もともと美しくもなく、自慢の歌声もなくした瑠璃に興味を持つ男はおらん。
家では父親が再婚したからその継母にいびられ、村人からは後ろ指を指されるつらい毎日を送っておった。
せめて歌えたら、それが慰めになろうものを、と再び瑠璃は竜宮のある島を訪れた。
そして、瑠璃の悲痛な願いに龍神が再び人の姿を取り現れた。
瑠璃の不幸な境遇に僅かばかり心を動かされた龍神は、自らの手で瑠璃を竜宮へ招いた。
そこで瑠璃は立派な装束を着せられ、盛装し竜宮の宴に招かれた。
そして今一度歌えたら歌声を返すと龍神に試され、瑠璃は自分の強い意志で自ら歌声を取り戻した。
そして、今までよりさらに美しい歌声を得たのだ。
その瞬間、龍神は瑠璃に恋をした。
外見ではなく内面の輝きに惹かれたのじゃ。
しかし、自分は龍神の身だから、瑠璃には合わぬとあきらめようとした。
しかし、瑠璃は待っていますと言い残し去っていった。
2人は再会を約したのじゃな。
しかし、山潮に戻った瑠璃に思いもよらぬ事態が待ち受けていた」