予言と未来
「この翼は、普通の人間には見えないんです。」
「……私が普通じゃないと?」
「おかしいと言う意味では ありません。どちらかと言うと、特殊と言う意味です。」
リホの翼の炎が大きくなる。
「私達 幻獣は、本来は獣の姿を しています。」
「と言うと?」
「私は、フェニックス族。元は、炎の翼を持つ、フェニックスなんです。」
「……は?」
(フェニックス?)
炎から生まれ、故人を甦らせる、あの鳥?
「人界では伝説と されている生き物なんです、私達は。」
「じゃあ……グリフォンとか、ペガサスとかも?」
「あ、はい。友達に居ます。」
リホは、嬉しそうに笑った。
「で、自身の種族の姿のままで生活すると、色々な大きさの人が居るので、危ないんです。」
リホの言葉に、愛光は頷く。確かに、フェニックスとカーバンクルが共存するのは不可能な気がする。
「だから、人間の姿を借りて、生活しています。私は、この姿。自身の種族の象徴を残すので、空界では翼が生えた人が多いです。」
実際に見てみれば解ると思いますが、とリホは付け足した。
「そして、私達は魔法が使えます。」
リホは更に説明を続ける。