本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜
「翔真さん、社内恋愛は禁止と父から聞いていますが、翔真さんの思い人はもしかして・・・藍原さん?」
さっきの言葉でわかっているはず。いや、最初から武本さんは知ってるはずなのにあえて意地悪な質問をする。
ここで翔くんがそうだと肯定すれば私たちはきつい罰を受けるの?
そんなことはさせない。
「ち、違います。杉原さんは私の高校の先輩で私のことを心配してくれているだけです。私が広重さんに惹かれているから。だから、私と杉原さんは関係ありません」
淡々と言えた。もちろん翔くんの顔は見ないで。繋がれていた手はそっと離された。
その瞬間、私は広重さんに掴まれていた腕を引かれ立たされた。
さっきの言葉でわかっているはず。いや、最初から武本さんは知ってるはずなのにあえて意地悪な質問をする。
ここで翔くんがそうだと肯定すれば私たちはきつい罰を受けるの?
そんなことはさせない。
「ち、違います。杉原さんは私の高校の先輩で私のことを心配してくれているだけです。私が広重さんに惹かれているから。だから、私と杉原さんは関係ありません」
淡々と言えた。もちろん翔くんの顔は見ないで。繋がれていた手はそっと離された。
その瞬間、私は広重さんに掴まれていた腕を引かれ立たされた。