君と私、私と君
「じゃーね」



バッグを持って扉を開ける。



「っおい」



「なぁに?」



「なんで俺と付き合った?」



「なんでって・・・ただの遊び。だいたい、なんでそんな事聞くの?」



「そ、れは・・・お前に本気だったから・・・!」



「うざい」



そう言い放つと、彼は顔を歪めた。



「遊びって分かったんなら、嫌いになれば?てか、女々しいから」



それだけを言い残し、私は部屋から出た。


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